the + 序数詞 と a + 序数詞 の違いとは?



今回は序数詞(first, second, third, fourth .....)の使い方の中でも the first, the second.... と a first, a second .... のように「the」が”つく”ケースと「a」が”つく”ケースの違いを考えてみます!

 

 

the + 序数詞 と a + 序数詞 の違いとは?





さて、りんごが6つありますね。それぞれ1~6の番号が振ってあり、1番から順に食べることになっています。

6個全部あるときにリンゴを食べたいときは、

Give me the first apple.

と言います。

一番最初ですしこれは納得ですね。

 

そして2番目、3番目...6番目は同様にそれぞれ、

Give me the second/third/fourth/fifth/sixth apple. 

となります。

 

the を使うときは順番を気にしているので数学の順列・組み合わせでいう「順列」に近いイメージかなと思います。

 

 

 

the + 序数詞 と a + 序数詞 の違いとは?



次に追加のリンゴをさらに6個ご用意しました。今度は番号なしですので、リンゴに区別はありません。

 

このケースで6個全部あるときにリンゴを食べたいときは、

Give me one.

あるいは

Give me an apple.

と言います。

 

では2つ目、3つ目...6つ目はというと、

Give me 

2つ目 = a second

3つ目 = a third

4つ目 = a fourth

5つ目 = a fifth

6つ目 = the sixth

です。

 

あれれ、6つ目だけ「a」じゃなく「the」だよ?

おっ、鋭い!

 

2~5つ目は「もともと6個あったことを知っている」というのを前提とします

*後からひょっこり現れてリンゴが4個あるのを見て「お1つ頂戴」という場合は Give me one/Give me an apple とします。というわけで、わかりやすくするためにここでは2人でやりとりしていることにします(つまり「頂戴」と言っている人が最終的に6個全部を持っていく)。

 

2~5つ目の場合は複数個のリンゴが残っています

つまり2つ以上のリンゴからどれでもいいから1つをくださいと言っています。

この状況はまさに不定冠詞「a」の出番となります。

 

一方、6つ目はどうでしょう?

もう最後の1個であればもらえるリンゴはその1個に特定されます

このように特定される状況では定冠詞「the」の出番です。

 

順列・組み合わせでいうと「a」を使うときは順番を気にしないので「組み合わせ」ということになります。

 

 

ちょっと寄り道(Detour)のコーナー!!!

2つ目以降5つ目までは、

Give me another. 

ということもできます。

a second = another というのを見たことがある方もいらっしゃると思います。でも僕はちょっと違うと思っています。

その理由はこうです。

【Give me a second と言った場合、「1つはもうとってしまった後だ」という認識があります。同じように a third, a fourth ... と言った場合それぞれ2つ、3つがとられた後という認識があります。

一方、Give me another と言った場合、何個目でも「1つ以上がもうとられた後だ」という認識だからです。】

6つ目は、
Give me the other.
です。another は不特定の「別の1つ」ですので特定された最後のリンゴには使えません。

 

ねえねえ、もう一ついい?1番目は常に1番目だから a first って言い方はないよね?

それがあるのよ。

 

たとえば、

a first date with Nancy, a first date with Amy, a first date with Cathy

ということができます。

ナンシー、エイミー、キャシーそれぞれとは”初めての”デートということです。

 

人生で初のデートはもちろん、the first date in my life と「the」になります。

 

 

最後に今日のポイントを簡単にまとめてみました。

今日のポイント! ○ the + 序数詞(first, second,....)は「順列」
○ a + 序数詞は「組み合わせ」

 

 

あとがき

序数詞でいうと win first prize という表現があり本来 the が入りそうなのですが、なんと the が入らないこれが正解です。言葉ですので全部が全部ルール通りというわけにはいかないところが辛いところではありますが、そこがまた面白かったりします。

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡