nice and + 形容詞:「ナイス」でも「単純な程度の強調」でもなく○○



今回は nice and + 形容詞 のご紹介!

 

ねえねえ、nice and + 形容詞っていうけど nice はもう「ナイス」なんじゃないの?

nice =「ナイス」説を検討するために例として nice and cold で考えてみます。

先ほどのオレンジジュースを It's nice and cold といった場合、「このオレンジジュース、ナイスで冷たいね」という意味にはならなんです。

 

nice and を辞書で引いてみると「非常に」、「いい具合に~だ」と出ています。

なるほど。nice and ってくると「ナイス」じゃなんだね。でもさよくよく考えてみるとさ「非常に」、「いい具合に~だ」って全然意味違うじゃん 。

そうなんです。このことから nice and は「ナイス」でも「単純に程度を強調」するわけでもないことがわかります。

 

単純に」のアンダーラインに秘密があるとみた(ドヤ!)

nice and をオンライン英英辞典で引いてみると、

nice and = used to emphasize a good or enjoyable quality

と出ています [Merriam-Webster]。

      

確かに nice and は「強調」のために使われるようです。問題は「何の」強調かです。

Merriam-Webster では「a good or enjoyable quality」とあります。

 

つまり nice and は「良いことや楽しいことの強調」というわけです。

 

次の2つの文をみてください。

1. It's nice and cold.

2. It's very cold.

2番目の very cold も強調はしていますが客観的に「とても冷たい」といっているに過ぎず、良い悪いの判断はありません(冷たくて嫌だと思っている可能性もあり)。

一方、nice and cold は同じ「とても冷たい」でも主観的に「冷たいことは良い」と思っています。

 

でも「強調」なんでしょ?どこからもう一つの「いい具合に」という意味が出てくるの?

では次に nice and cozy という表現を考えてみます。

cozy は「ぬくぬくとして居心地のよい」という意味が辞書(ビジネス技術実用英語大辞典第4版)に出ていますが、これを強調してみると....

「非常にぬくぬくとして居心地のよい」....なんか「非常に」と「ぬくぬくとして」のつながりが悪いね。

このような場合に「いい具合に」とか「いい感じに」とかの意味でとらえるとうまくいきます。

 

いずれにしても nice and + 形容詞は「その状態をとても好ましいと思っている」ということさえわかれば日本語の「非常に」や「いい具合に」にとらわれる必要はないんじゃないかと思います。

 

反対に「その状態を悪く思っている」ときは too 形容詞で表現できます。

It's nice and cold(良いと思っている)⇔ It’s too cold(悪いと思っている)

 

Nice and easy, huh?

Y......Yes? 

 

今日のポイント! ○ nice and + 形容詞 は「その状態をとても好ましいと思っている」ときに
○ 「その状態を悪いと思っている」ときは too + 形容詞

 

 

あとがき

nice and + 形容詞は結構よく目にしたり聞いたりするんじゃないかと思いますが、自分から発信するシーンでも「良いと思うこと」があれば積極的に使ってみてはいかがでしょうか?

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡