最上級の表現:not most と least -否定と反転



今回は not most と least を比較して違いを考えてみたいと思います。

違い,違いって,そんな些細なことに囚われて。僕らみんな同じ人じゃないか!

いや君シマウマだし,僕ゴリラだし^^

 

目次

 

まずは基本から

本題に入る前にまず基本をおさらいしておきましょう。

 

most

most は many(数えられる名詞につく) と much(数えられない名詞につく) の最上級です。変化はどちらも同じでこの表の通りです。

  原級 比較級 最上級
数えられる many more most
数えられない much more most

 

more と most は音節が3つ以上の形容詞,副詞につけて比較級と最上級をつくります(音節が2つの場合もあり)。

例:important - more important - most important

一方,音節が1つのときはたとえば,cool - cooler - coolest というふうになるんじゃったことも覚えておるかの?

 

least

least は little の最上級でこのように変化します。

原級 比較級 最上級
little less least

 

least は音節の数によらず形容詞,副詞につけて比較級と最上級をつくり,さらに意味が反転します(詳しくは後ほど)。

 

「最重要ではない」と「最も重要度が低い」

さてここからが本題です。

ここでは important を例として最上級の表現である not most と least の意味を比較します。

 

次の例文をご覧ください。

1. Money is not the most important thing.

2. Money is the least important thing.

 

どういう違いがあるの?

 

not most important では not は most つまり「一番」を否定して「一番ではない」を表します。

よって例文1は Money は(重要かもしれないけれど)最重要ではないという意味になります。

 

一方,least important の least は序列を反転する作用があります。

つまり,「最も重要」の序列を反転=「重要度が一番下」→「最も重要度が低い」という意味になります。

 

not most のときは not が most を否定するのはわかったけど,biggest とか most を使わない最上級の場合は?

 

たとえば,

Even this is not the biggest freshwater fish in the world.(*freshwater fish=淡水魚)

でも not most と同じことが当てはまり,「これでも世界最大の淡水魚ではないのです」と「一番」ということが否定されます。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

not most と least が比較する対象として扱われることはあまりないかもしれませんが,ちょっと違った角度からご紹介してみました。

 

最後に今回のポイントのまとめです。

今日のポイント! ○ not most は「一番」を否定する
○ least は意味を反転する

 

確認問題

次の意味を表す英語を考えてみてください(答えは下の方にあります)

1. これでも一番高い車じゃないんです。

2. あれが一番安いスマートウォッチです(expensive を使って)

1. Even this is not the most expensive car.
2. That is the least expensive smartwatch.

 

 

あとがき

次回は cheapest と least expensive に違いがあるのか,について考えます。

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡