「堅い英語」と「くだけた英語」



今回は英会話における”堅さ”についてのお話。

 

I, I, I lo lo lo lo ve yo yo you 的な?

それ緊張で硬くなってるやつ!そうじゃなくて formality ね。堅い英語,くだけた英語

formality って?

うーん,formality= 形式ばってる度 かな。くだけた= informal(日常会話など),堅い = formal(ビジネスなど)と思ってくれたらいいかな。

 

Enter = Come in?

英単語を覚えるときに辞書をみると Enter も Come in も「~(の中に)入る」と書いてあります。確かに意味だけ考えると同じといえなくもありません。

 

しかし,堅さが違います。

たとえば次のような会話の場合...

 

(シチュエーション)
たまたまゼブラくんの家の近くを通りかかったルーちゃんがピンポンしてゼブラくんが出てきた場面。二人はお友達。

 

Long time no see! May I ?

Of course! Enter.

 

ルーちゃん:ひさしぶり。えっと...

ゼブラくん:もちろん!入り給え。

 

とまあ,極端な話,命令形の Enter は「入り給え」的な響きがあってお友達に向かってそれはないでしょうと。ですからこの場合には Come in といった方がモアベターです。

英語ブログでモアベターって!!しかもこれ若い人もう誰もわからないんじゃ...

 

さらにこの「入る」には Come in に加えてもう一つ”活用”があります。

 

いうなれば「入れ」「入って」「さあ入った,入った」の3段活用ともいうべきもので,段々と informal になっていきます。それがこちら↓

 

Enter → Come in → Come on in.

 

単語の数の差?

もしかしたらそうかも。だって formal な言葉って多く単語使うものね(例:Tell me that→ Could you tell me that→I would be obliged if you could tell me that.)

 

何が堅く,何がくだけてる?

基本的には get, take, put などを使った phrasal verbs はどちらかといえばくだけた表現です。

反対にスペルの長い単語は往々にして堅いです(complete, succeed, extrapolate など)。

 

普通,英会話というと友人と話すとか旅行で使うとかだと思いますので,できるだけ柔らかい言葉を使ったほうがよいでしょう。

 

一つの例ですが,語学留学中にたしかレンタカー会社にメールしてその返事をみてちょっと awkwardな(きまりの悪い)感じがしたのを覚えています。全く内容は覚えていませんが雰囲気はこんな感じでした。

 

私のメール:Hello. I am wondering if it is possible for me to ......

返事のメール: Hi there. Of course! We'll be waiting. Bye

 

別におかしくないと言えばそうかもしれませんが,やたらかしこまって書いたものですから...返事とのギャップが...ほら,せんべいとお麩くらい違うといいますか...

 

医薬翻訳において

医薬翻訳なんてのをやってまして,仕事の際はいわゆる phrasal verbs(句動詞)と呼ばれるものや informal な(くだけた)表現は極力避けるようにしています。

 

たとえば,

put off ではなく postpone

make it ではなく succeed

といった具合です。

 

基本的にほとんど堅い文章ですのでくだけた表現はあまり馴染みません。

 

だからくだけた英語,苦手だもんね。

 

あとがき

今回は具体的な文法や英単語,熟語から離れて,やや感覚的なお話でした。

英会話ではくだけた表現を多く使うにも関わらず,「英語学習」となると参考書などはとかく堅い表現が多くなりがちだと思います。

ですから,ちょっと意識的にくだけた英語に接するというのも良いのではないでしょうか(何度か書いていますが,YouTube などでは生きた英語を聞くことができます)

何より無料だしね!

Exactly!

 

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最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡