強調構文:基礎から形式主語構文との見分け方まで



今回は強調構文。強調構文って何というところから,作り方,形式主語構文との見分け方まで盛りだくさん!

OK、頑張ってみる。

では早速はじめよう!

 

目次

 

強調構文の基礎

強調構文って何?

強調構文はまず言いたいことを先にいうことでそのこと強調する構文です。

たとえていうと「ヘビ!」といきなりいわれると「ヘビって何?!」と聞きたくなるみたいなもの...なのか???

強調構文の形は?

強調構文は,

It is ~ that/who

という形をとります(that/who のところは which でも可らしいですが私は見たことありません)。

訳は「~」が強調されたものになりますので,

「that/who 以下なのは(するのは)~だ」

となります。

 

強調構文で強調できるのは何?

強調構文では,名詞,副詞,句(2つ以上の単語の集まり-SV含まず),節(2つ以上の単語の集まり-SV含む)などです。

では例文と強調構文の作り方をどうぞ。

お前がいうんか~い^^

 

例文と強調構文の作り方

例文:

It is I who should go there.

この例文では It is ~ that の「~」のところに「I」がきていますので,この「I」を強調しています。訳は「I」が強調されたものになります。

「そこへ行くべきなのは私です」

 

続く who は関係代名詞で I を修飾するという形をとっています。

じゃあ, It is ~ that/who の場合の that/who は全部関係代名詞ってこと?

それがそうでもないところがややこしいのよ。この点もこれからみていくけど,あまり重要ではないので「ふ~ん」というくらいで聞いといてね。

 

強調構文を作ってみる

強調構文を作りながら that/who の品詞についても考えていきます。

まず強調構文を作る前のまな板の上の鯉を用意しました。

(鯉文)He bought that watch at the shopping center last week.

(彼はあの時計を先週ショッピングセンターで買った)

 

He を強調する

強調構文はするものを It is ~ that/who の「~」の位置にもってくるんだったね。

その通り!

It was he that bought that watch at the shopping center last week.

(あの時計を先週ショッピングセンターで買ったのは彼だった

 

that は he に係る関係代名詞と考えてよいと思います(he ですので who でも可)。

 

 
that か who か?
前にくるのが「人」のときは who も使えます(that が多いです)。
人以外のときは必ず that です。

 

he 以外は that 以下にそのまま残ってるね。

ここがポイント! ○ 強調構文では強調する単語/句/節以外は「そのままの形で」that の後ろに入る。

 

この点に注意しながら次は that watch を強調してみます。

 

that watch を強調する

It was that watch that he bought at the shopping center last week.

(彼が先週ショッピングセンターで買ったのはあの時計だった

 

that 以下をみてみます。

he bought (the watch) at the shopping center last week と比べるとthat watch が抜けただけでその他は同じです。

また,後ろのthat は関係代名詞です。

 

at the shopping center を強調する

It was at the shopping center that he bought that watch last week.

(彼が先週あの時計を買ったのはショッピングセンターだった

 

これは at the shopping center という句が来るパターンです。

この that も関係代名詞?

このパターンが問題で,実はこの that は「接続詞」です。

なぜなら that 以下の he bought that watch last week が shopping center を修飾していないからです。

仮に関係代名詞であれば,

It was the shopping center at which he bought that watch last week.

となり,意味も「それは彼が先週あの時計を買ったショッピングセンターだった」と別の意味になってしまいます。

 

last week を強調する

It was last week that he bought that watch at the shopping center.

(彼がショッピングセンターであの時計を買ったのは先週だった

 

この that も that 以下が last week を修飾していないので接続詞です。

 

形式主語構文との見分け方

形式主語(It ~ that 構文についてはこちら

 

両方 It is ~ that の形をしてるよね?どうやって見分けるの?

 

見分け方 その1-品詞で見分ける

ます品詞で見分けられる場合があります。It is ~ that の「~」の部分に入る品詞などによって,

副詞 → 強調構文

形容詞 → 形式主語構文

と区別できます。

 

強調構文では「補語(SVCのC)」を強調できません。

そのためSVOCの要素としてCにしかなれない形容詞であれば形式主語構文とわかるというわけ。

 

ここがポイント! ○ It is 形容詞 that なら形式主語構文

 

品詞が名詞であることだけからはどちらか判断できないことがこの方法の弱点!

 

見分け方 その2-It is + that を取ってみる

こちらの見分け方は品詞を見る方法の弱点を見事克服した方法。

次の2つの例文で考えてみます。

1. It is her that he loves.

2. It is a pity that he should have been dumped by her.

 

これらの例文から It is と that を取ってみます。

1. her he loves.

2. a pity he should have been dumped by her.

 

1番は並べ替えると,

He loves her.

とちゃんとした文になっています。

 

一方2番は,

He should have been dumped by her. となり.

a pity の入る余地がありません。

 

そして1番のように It is + that を取っても成立するのが強調構文,2番のように成立しないのが形式主語構文です。

 

ここがポイント! ○ It is + that を取っても並べ替えで成立すれば強調構文

 

ちなみに訳は,

1. It is her that he loves.(彼が愛しているのは彼女です)

2. It is a pity that he should have been dumped by her.(彼は彼女に振られてかわいそう)

です。

 

あとがき

いかがだったでしょうか?
慣れてくれば It is + that を取ってという作業をしなくても”感覚的“にわかるようになるはずです。「習うより慣れろ」ではなく「習って慣れてね」です。慣れてもわからないことがあるかもしれませんが,そんなときは「You,It is + that 取っちゃいなよ」ということで^^

最後まで読んでくれてありがとう!!また,遊びに来てね♡